輪廻のこと
こんにちは🌤️
一月もあっという間に過ぎ、明後日はもう節分ですね👹
そして節分の翌日は立春です…!
早く暖かくならないかなあと、春を待ち侘びる日々です
明日金曜日、15:00〜23:00で出勤します
お時間かあればぜひ^^
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先月、芥◯賞と直◯賞が発表されましたね
今回は直◯賞受賞2作品のうちの1作、河﨑◯子「とも◯い」について
明◯時代は日露戦争が近づく頃、北◯道の山奥に籠り狩猟生活を送る男を描いた物語です
「マタギもの」というのでしょうか
以前紹介した吉◯昭も、熊と人間の闘いを描いた作品を書いています
熊との死闘、大自然の中での命のやり取り…
自然から隔絶した現代の安全圏で暮らす私たちにとって、頂点捕食者の地位を脅かされる世界を覗くのはやはりどきどきします
それでもこういう物語に惹かれるのは、怖いもの見たさというやつでしょうか
私は北海道の山も川も鹿も熊も銃も血の匂いも知りません
でもこの本を読むことで、それらを実際に眺めて触れて、主人公が営んだ人と動物の生死の循環に食い込んだような気がしたのです
細かい自然の描写や、臨場的に描かれた狩猟場面など、とにかく生々しい文章のおかげかなと思います💭
圧倒的な表現力です
主人公の男は時折里へ下りて獲物と銃弾を交換しに行く以外は、ほとんど文明に触れず、ひとり山小屋で生きていました
熊や鹿を撃ち、それらを食べひたすらに「生きる」意外に、人生に意味などなかったのです
「幸福」とか「愛」とかいう人間的な概念は存在せず、理解する必要もありませんでした
そうして生命を全うすることだけに時間を捧げる姿は、彼が狩る獣たちと似通っていたのです
しかしある出来事をきっかけに、彼の生きる理由は変化して行きます…
生があれば必ず死があるように、人も動物も与えれば奪われる
主人公も里の人々も山の動物も、結局のところはみんな命ある獣として、共喰いの輪廻の中で生きるしかなかったのでしょう
小説の世界観に一気に引き込まれます
面白かったです(o´▽`o)
つけ麺🍥
美味しくて通っています…
2024/02/01 12:14